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2005年11月13日

読書

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「読書によって直接なにが得られるというわけではない。しかし、人をリードしていくのに読書は必要なのだ」。戦前の日本で財政の大きな曲がり角に「金解禁」を断行し、ために暗殺された浜口内閣の蔵省、井上準之助はそう言っていたそうだ。彼はたいへんな読書家で有名だった。

「なにかのためにする読書」というのは、要するに受験勉強みたいなもので、一時期はなんとかためになっているように思う。実際、「どうしたら金儲けができるか」などの本はちまたにあふれている。これは、今も昔も同じだ。

齢69歳で小説家となった、「四十七人の刺客」で有名な小説家の池宮彰一郎は、一兵卒として従軍したときも軍の禁を犯して数冊の本を持っていき、それによって自らを支えた、という。彼はただ本が好きだったのだ。

その池宮氏は自らのエッセイでこうまで言う。

私の小説は文学ではない。読者の成れの果てに過ぎないのである。

「ヲタク」は、実は昔からいたのだ。

投稿者 nori-m : 2005年11月13日 20:00

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