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2005年02月20日

株取引の不透明はなにを起こすか

冬の浜辺.jpg

ライブドアの堀江氏の話を続ける。この記事は、前回とは違って、ちょっと核心に近い。でも、マスコミはそこに目をあまり向けない、というところを書いてみる。いや、向けているのだが、かなりヤブニラミだ、とぼくは思うのだ。

株を扱う人たちの多くが、実際にライブドアという会社がなにによって収益をあげているのか、ということや、その事業の将来はどうなのか、ということ、不採算の収益部門はどこで、採算の収益部門はどこか、なんてことも、まるで知らない人が多いんだよね。ライブドアという会社のバランスシートを見れば、そんなこと、すぐにわかるのに、ね。これも問題だけどさ。

ところで、この記事を書いている時点で、ライブドアの株価が下がっている。当たり前のことだろうなぁ、というのがぼくの印象だ。

フジサンケイグループとのやりとりの問題で、「戦争をしている」結果として、こういうことが起こっているように思えるだろうね。でも、本当にそうだろうか?

今回の日本テレビ株のライブドアの取得について、時間外取引と時間内取引の狭間で、非常に不透明にことが行われた、ということがわかってきている、というのは報道の通りだ。さらに、その株そのものが「どこから湧いたかわからない」といわれる株である、という。簡単に言えばライブドアという会社がどうのこうの、と言う問題ではなく、取引が不透明である、というところに大きな問題がある。

日本の株を多く持つ海外の投資家(現状日本株の7割は海外の投資家が持っている)から見れば、この不透明な取引は、経営の不透明さとともに、非常に問題なもの、と映るはずだ。海外からの投資を受け、会社を経営している人間からすれば、こんな取引をされて、日本の株全体に及ぶ影響が、問題にならない、ってことはまずないだろう。

フジサンケイグループのみならず、マスコミが総動員してライブドアという会社や堀江氏を攻撃するのは、なにも自分の身がかわいい、というだけじゃなくて、日本という国そのものへの投資の低下が気になるからに他ならない。外から見れば、日本という国の新興企業の株は、ダーティで、不透明で、買っても損をさせられるだけの株のように見えてしまう。どこでなにをされるかわからない、という印象を与える。

つまり、日本という国そのものの全体的な価値の下落=「日本売り」の引き金に、このライブドア騒ぎはなる可能性がある。外資は、その「見せしめ」、あるいは「アドバルーン」のつもりで、ライブドアの株を売る。そして、この会社がどういう動きに出るか、日本のほかの企業や投資家がどういう動きに出るか、を冷徹に見ているのだと思う。

フジサンケイグループが「守り」をするのは、当たり前のことだ。ここで攻めをはじめ、ライブドアをつぶすようなこと、堀江氏を追い出すようなことがあれば、なおさら、海外から見たこの国の会社の経営というものに不透明感が募ってしまう。他の選択肢なんかできない。

スポーツ新聞とか、テレビとか、そういう世界だけで物事を見ていると、どうしても、当たり前のことが見えなくなる。自分が煽られている、という意識さえなくなってしまう。でも、本当のことはちょっと離れてみれば、よく見えるものだ。

堀江氏が人間のみならず、インコに嫌われるような人であろうと、「カネさえあればなんでも買える」と考えていようと、透明でわかりやすい取引を正面からする人であれば、おそらくこんな騒ぎにはならなかったことだろう。

「金融の改革」をすすめることを良しとする立場の人間が、その改革をあせるあまり、不透明でダーティな取引に身を沈める。自分では気がつかずに?いや、本当はごく近くにいるだれかにはめられたのかもしれない。堀江氏という人は、ね。

投稿者 nori-m : 2005年02月20日 07:18

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