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2005年02月28日
消えるPHS

結局、 NTT-DoCoMoはPHSサービスを止めちゃうんですね。不採算の赤字垂れ流し事業だったから、いつかはこうなると思っていましたけれど。
PHSはもともと、PHP(Personal Handy Phone)という名前で始まり、サービス開始のちょっと前に、なにか他のものと名前を間違われるとまずい、という理由があったかどうかは知らないが、PHS(Personal Handyphone System)ということになった。当時の言い方は「携帯電話は高い。だから、安い携帯電話を作る。内容は、コードレスホンが街頭に出たようなものだ」という感じだった。
なぜPHSのほうがコストが安いと言ったか、というと、その基地局の出す電波が非常に弱いために、より広い範囲をカバーできない反面、基地局にかかるコストは安く済む、ということが根拠だった。実際、PHSサービスを始めた最初の会社である「NTT パーソナル」のTVCFのキャッチフレーズは「みんなを電話にする会社」だった。出てたのはとんねるずだね。
しかしながら、フタを開けてみると、携帯電話そのものがどんどん低価格化していき、しまいにはPHSとの価格差がなくなってしまった。PHSは原理上データ通信で優位になれる、ということで、データ通信に特化してきたが、それもまた、携帯電話網でもかなりまともで安いデータ通信が使えるようになってきた。
もっとも、旧DDI Pocket、現WILLCOMは、PHSのまま、データ通信のみに特化し、現在のADSLのプロバイダのように「月額の通信料金一定額」のサービスをはやいうちから打ち出し、大変に多くのユーザを獲得している。PHSの生きる道はあったのだが、NTTという会社の体質が、その道に入ることを拒んだ、という感じだね。
いま、先端技術だとか、あるいは先進的なサービスだとかいってもてはやされているものが、いったいいくつ、この先残ることになるのか?本当にわからない。そして、これからはその成功率が下がっていくことも、どうやらたしかなことだ。なぜならば、地球全体の規模で言えば「お金」は減ってきているのであり、世界的な不況のこの先はまだ見えていないからだ。
こんな時代に「個人投資」を声高に言うのは、要するに企業が行う投資が減ったため、証券会社が個人に投資先を求めてきているからだ。銀行も同じで、個人の預金をあてにしはじめている。そして、それらの「投資」はやがてこの「PHSへの投資」のように、消えてなくなる確率がどんどん大きくなっている。
本当は、もう株で儲かる時代ではない、ということを、みんな知っている。だから、知らない人間に「株をやりましょう」ともちかけるしか、証券市場を維持していく方法はない。プロは、割のあわないマネーゲームから手を引き始めている。
ライブドアの買収騒ぎの盛り上がり、ってのも、要するにそういう時代に、個人の投資家の目を引ける存在だからに他ならない。マスコミの操作なんてあるに決まっている。
その戦いが熱ければ熱いほど、ぼくらはそれを冷静になって、もっと大所高所から見る必要がある。いま、そして、これからという時代は、一般的な投資というものが競馬ほどにも儲かる時代ではなくなっているのだ。そして、その先、人類はどうしていくか、をまた真剣に考えなければならない時代なのだ。
投稿者 nori-m : 2005年02月28日 20:56