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2005年01月19日

米国という国

落ち葉幻想2.jpg

おそれおおくも、「貞ちゃん」から、トラックバックをいただき、コメントまでいただきました。さらに、私の記事からイメージをふくらませて、米国のことについての記事も、「貞ちゃん」は書かれてますね。これも面白い話でした。

私も一昨年はお仕事で米国、特に西海岸を多く回りました。それまでも、お仕事でこの20年間、米国には行った回数は覚えていないくらい行きましたけれど、残念ながら観光で行ったことなんか数えるほどしかなかったなぁ。そして、一昨年は長期滞在となったのだけれども、その合間に米国の生活のいろいろなことをより深く感じることができました。

実際、今の米国に住むくらいなら、日本のほうがよっぽどいいや!というのが実感でした。また、日本にもその米国の現状を、数字で明らかにしているコラムを書かれているビル・トッテンという白人の方がいます。ときどきテレビの討論会などに出ていることもある方なので、ごらんになった方も多いと思いかとますが。

この方は奥様が日本人で、日本に永く住み、日本では「アシスト」という大型コンピュータ用のパッケージソフトウエアを売っている会社の社長さんです。日本人よりもまっとうな日本の会社を経営されている、と私には思えますね。IT業界にも、上場益のあぶく銭で横っ面をひっぱたきあって野球チームのとりあいっこをするやつばかりがいるわけじゃないんだな、と安心させられます。

トッテン氏の最近の意見はここで読めます。是非ご一読されることをお勧めします。

彼の集めた数字によれば、米国のGDPの半分はその上位1パーセントの人がもらっている給与なんかです。で、あとの半分を99パーセントの人が分け合っている。その99パーセントの人たちの平均年収はおよそ150万円。そして、米国でこれらの人が1年間に必要な年収はおよそ300万円。つまり、慢性的な赤字家計なんですね。

そして、その赤字を埋める借金を「クレジットカード」でする。彼らの給与は日本と違って「月給」ではなく「週給」「隔週給」であることが多いので、お金が今なくても、来週にはなんとかなる、という生活をすることになる。クレジットカード会社は利用手数料ではなく、借金の金利で儲けを上げているので、米国のクレジットカードは、日本で言えば「サラ金」カードと同じなんです。つまり、ほとんどのお金持ちではない米国人は、サラ金漬けにならざるを得ないようにできています

たとえば、RedRobsterみたいなチェーンのファミリーレストランに、週末、家族が車で乗り付ける。一人当たり3000円くらいの食事をしていく。普段は質素な食事をしていて、週末にうさばらしにこういう食事をする。もちろんクレジットカードを使って。

社会階層が固定化されているので「アメリカン・ドリーム」はまさに「ドリーム」だけが振りまかれている、という感じがします。そのドリームを演出するのが、日本でも有名になった、メディア王マードックのFOXをはじめとした巨大メディアです。たとえば、サッカーの弱い米国ではテレビでサッカーの中継を派手にしません。せいぜいがLAの地元のCATV局のスペイン語放送で行われるくらい。米国が負けるところを報道しない。さらに、オリンピックなんかの中継も全く同様。だから、テレビだけ見ていると、「米国ってすごいんだなー、強いんだなー」とか思い込まされてしまう。

一生懸命働いても暮らしが楽にならない人はもちろん多くて、その中には自暴自棄になる人も多いから犯罪も増えていて、どこの刑務所も満杯状態になっている。犯罪が多いから金持ちの住む家はみんなセキュリティのために高い塀で囲ってある。貧しい地域の高校は、予算がつかないために、週末以外の1日を毎週休校にせざるを得ないところもでてきている。

どうかな?それでもあなた、アメリカに住みたい?

それでも、あの国は「豊かな国」と思える?世界の人が目指すべき、お手本の国、と思えるかい?

ぼくはそうは思えないよ。

投稿者 nori-m : 2005年01月19日 23:19

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