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2004年12月29日
エンジニア体質

この記事は共同通信・CH-K・電網解説・だからそれは、さに、連動しています。
エンジニアには彼女ができにくい。周囲を見回してほしい。仕事はできるのだけれど「どうも、巡り会う機会がなくってね」と婚期が遅れた正直者のエンジニアのおじさんが一人ぐらいいないだろうか。
エンジニアには上司や経営者とも、どうもうまくいかないやつが多い。「あいつは仕事はできるが、ガンコなところが、ちょっとねえ」と言われるやつが多い。「同じことを言うにも、もう少し相手のことを考えて言えるようにならないと……まあ、そこだけが彼の課題かな」などとも評される。
エンジニアに彼女ができにくく、付き合いベタであるのは、彼がウソをつけないからである。なにしろ、日々の主な相手は機械である。機械はウソをつかないし、つけない。誠実で、本音しか語らない。そういう相手と付き合っているからウソがつけない性格になったのか、ウソがつけないからそういう相手が好きなのか。まあ、どちらの説もうなずけるのが誠実なエンジニアの後ろ姿である。
エンジニアは誠実であるがゆえに「人間系」に弱い。なぜならば、人間は気持ちがよくなるちょっとしたウソをついてほしがる生き物だから。一般の人は「今日のネクタイ、いいセンスですね」とか「きゃぁすてき、ねぇねぇ、そのマフラーどこで買ったの?」などと言われると悪い気はしないものだが、エンジニアに対しては天地天命にかけてそう思わない限り、こういう軽口を叩いてはいけない。彼はウソが嫌いである。「いったいこのネクタイのどこがいいのか、ちゃんとデータを上げて説明してもらえませんか?」と突っ込まれるかもしれない。
エンジニアは後ろ向きとも取れる発言をしがちである。「だめだけど、がんばってなんとかしよう」とは言わない。「だめなもんは、だめじゃん」となる。正直である。「前向き」=「Positive Thinking」という言葉に胡散臭いものを感じるのならば、あなたも立派なエンジニア体質だ。
投稿者 nori-m : 2004年12月29日 23:57